アオウオの生簀に落ちたら

巨大魚がウヨウヨ泳ぐ生簀や水槽に落ちる状況をよく想像してしまうので付けたタイトルです。アオウオは今一番私の中で熱い魚です。ブログアイコンはアオウオでは無いです

アオウオ

自公当選してこれからもクソな日々が続くことが無事確定し、メンが悪化したせいでツイッターを辞めてた。

だから代わりにiPhoneのメモで日記を書いてんだけど、この前、散歩の途中で見つけた魚ペットショップに寄ったらマジめちゃくちゃ大興奮な体験をしたからブログで共有するわ。興奮しすぎて文章と絵にした。


2021/11/1(月)、その日は足が納得するまで歩いてみることにした。途中で、魚屋さん(ペットを売ってる方)を見つけた。おじいちゃんが一人だけいたけど、多分他の日なら別のスタッフもいるんだろうなって感じ。広かった。「いらっしゃい……」「こんにちは」で会話終了。

中は薄暗くて、客は私しかいなかった。金魚の類がたくさんいた。フナもいた。カメもいた。ウーパールーパーもいたし、アホロートルもいた。どっちも同じ種類な筈だけど、分けて書いてあるのは何か意味があることなのか気になった。

(※11/12、ウーパールーパーアホロートルの違いを確認!ウーパールーパー」は日本においてのみ用いられる通称や愛称で、一説にはリューシスティック個体のことのみを指すらしい。リューシスティックは白変種って意味で、白くて目だけ黒い個体をウーパールーパーと呼ぶらしい。アホロートルが本来の名前。勉強になったよね〜。)


しばらく店内の魚たちを眺めてたけど、いつおじいちゃんに「何かお探しですか?(冷やかしなら帰れ)」と言われないかビクビクしつつ心の中で返答を考えていた。「魚の飼育に興味があって、でもどんなのがいるかまだ知らないから、とりあえず一通り見てみようと思って」一息でいこうと思う。

爬虫類ショップとか熱帯魚店とか、エキゾチックアニマルを売っている店は気難しいところが多い。それだけ冷やかしで入ってきては「気持ち悪ーい」とか宣う迷惑な客も多いんだろうけどさ。

奥に行くと、金網で覆われてる空間が外に通じてたから行ってみた。やっぱり客は私しかいない。巨大な桶、水色の……なんていうのあれ?生簀?に、デカい錦鯉がたくさんいた。大量ってほどではなくて、それぞれ自由に遊泳できるけど少ないわけではない(この説明いるか?)。紅白の綺麗な立派に育った鯉がたくさんいて、心が和んだ。

ふと足元を見ると注意書きがされていて、「一番大きいのはアオウオです。値段:ASK」的なことが書いてあった。アオウオって何?私が知らないだけで青くて美しい鯉がいるのかな〜、品種改良のバラ的な感じか?高そ〜……と思って水の中を探すと、いた。まあまあな立派な錦鯉より遥かに大きな黒っぽい魚が私の足元辺りの底で鎮座していた。生簀はそこまで深くないから、意識すれば簡単に見つかった。…内心マジでビビった。何これ?流石にあまりにもデカすぎんか?控えめに言っても私と同じくらいの背丈はある。私は160cmです。加えて、太さもある。私の立っているコンクリの地面から生簀までに一応、膝くらいまでの高さがあるからきっと大丈夫だけど、どうしても巨大魚を見ると…これは私の悪癖なんだけど、その魚が泳ぐ水に落ちる想像をしてしまう。堪え難い興奮。死ぬほどゾクゾクした。

アオウオに目を奪われて、多分10秒くらいぼーっと突っ立ってた。昼間だけど、周りには私しかいなくて、水の音と、すぐ目の前には巨大な魚。畏怖の感情。

ふと遠くから声が聞こえた。奥を見る。遠くから?近いような気もする。人間の声とは違う。再現しかねる音……声?甲高い鳥みたいな、いや低くて轟いていた気もする。何だろう。有り得ないのに、私はアオウオが鳴いたんじゃないかと思った。アオウオに目を移すと、もう奥まで泳いでいってしまってた。

どことなく怖くなって店の中に戻った。おじいちゃんは奥に入ってったのか、いなかった。なんとなく逃げるみたいに外に出た。

数日経った今考えると、声みたいに聞こえてたのは何かしらの機械の音だったと思う。魚が鳴くことはあり得るよ、フグとか結構鳴くけど、そういうんじゃない音だったし。アオウオの圧倒的な巨大さにやられて、間近でそんなデカい魚と鉢合わせたことがなくてビビってただけで、もしくは近くの工事の音が聞こえたのかもしれない。

それから、またその魚屋に何度か行ったけど毎回閉まってる。水曜日に行った時は定休日らしくて、別の日に17:30頃に着いたらもうシャッターが閉まってた。閉店は18時らしいけど、多分別にそんな厳密にやってないんだろうな。目的はもちろんアオウオ。あんまり購入以外で行くの良くないんだろうけど、混んでるわけじゃないし……私がアオウオ飼う日も近いかもしれないし……夕べの日が暮れてる頃に見に行ったら、暗い生簀からヌッとアオウオが出てきてさ、怪魚っぽさが強調されて素敵だろうなと思ったのに悲しい。なかなか会えない。またチャレンジしてみる。

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私の描いた「アオウオ」。下の細長いのは魚の形を大まかに練習したやつ。割と上手く描けたんじゃね?多分……


ここまで話したきたアオウオがそもそも何なのか概要を話してみる。中国の四大家魚と言われるうちの一つで、他にはソウギョ(草を食べる魚)、ハクレン、コクレンってやつがいるそう。これら全部、1m超える。でもアオウオはやっぱり桁違い、最大2mにもなるそう。怖。日本には戦時中の食糧難対策として持ち込まれたみたい。もっともその際のメインはハクレンで、アオウオは1%程度偶然入り込んじゃってた様子。

ペットとしての入荷は少ないそうなので、どなたか金と池が余ってたら飼われてみては?(?)相場は育った成魚だと一尾200万ほどらしい。すげー高級だな。幼魚だと2万とか?わからない、調べたソースってか出所もバラバラだし。(11/7、アオウオのベビーが4,100円でヤフオクで売られているのを発見!)

てか蛇にしても魚にしても、ベビーの方が値段が安いって犬猫をベースに考えると結構特殊だよな。特殊というか、ファンの着眼点?価値基準が違うのかも。犬猫はもう分かりやすく可愛さでしょ絶対。それゆえにペットショップ問題も根深いけど、今この場ではちょっと話題が異なるから割愛。蛇は、私も含めて愛玩目的のペットとして飼う人も増えてきたみたいだけど、実はブリーディング目的で何匹も飼育する人が多い。自分の好きな種類の作出用として用いる層が多いなら、確かに手っ取り早く交尾させられるアダルト個体の方が値は上がるよね。金を積む客も実際に多い。魚だと見応えなんだろうね。巨大に育つ種類だとしても、幼魚や稚魚からならそこまで育てるのに手間もコストも時間もかかるし。そこまでデカく育てることに楽しさを見出せれば良いけど、巨大魚飼う人って巨大さに惚れてるわけだから最初からデカい方が嬉しいんだと思う。


今夜は鮭のホイル焼きを食べました。完